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読了。




とにかく臨場感がすごかった。ページを開くと一瞬で北海道の森の奥深くに飛ばされた。草木の匂い、虫の羽音、山間を抜ける風、野生の動物の生きる気配、緊張、興奮、恐怖、空腹、充足感、幸福感、まるで自分がハンターであるかように感じられた。ハンターとしての経験と人生を刻まれた気がした。
無性に山を歩きたくなった。生きている実感を味わいたくなった。そして友と呼べる犬と共に生きていけたらどんなに幸せだろうか、と思った。
「山に入り、ケモノと命のやりとりをする」というシンプルなハンターの生き方を、最後まで飽きさせることなくドラマチックに読ませてくれた。おもしろかった。





羆撃ち (小学館文庫)
久保 俊治
小学館
2012-02-03